5年後の御自身のキャリアプランを一緒に考えるページ

今後5年間で、貴方はどの様なキャリアを築いていきたいですか?

転職を考える際に必ずこの様な質問があると思います。

この質問の意図は5年後のロードマップを定め、その為に企業としてどの様なお手伝いができるかを共に考えていく為に聞いております。

御自身はバリバリ開発をし続けたいのに、気づいたら調整業務の仕事をしていたといった相互の認識の不一致による望まないキャリアを積まない為にも設定しておく必要があります。

とはいえ5年後の自信がこうなりたいと明確に定めるのは難しいものです。そこで、このページを使って一緒に考えて行きましょう。

まずは何をしたくないかを定めましょう。

『何をしたいか』を決めるためには『何をしたくないか』をしっかりと定めるとイメージがしやすくなります。これだけはやりたくないというような事をまずは3つ程定めてみましょう。試しにやってみましょうか。

「残業は極力多くない方が良い」、「夜勤対応はしたくない」、「無駄に飲み会は参加したくない」

まずは3つ考えてみました。今回はどのジャンルのエンジニアの方でもイメージしやすいように技術的な素養は省いて考えております。

そうすると朧げなイメージとしては、稼働の安定している土日祝日休みで、飲み会への参加が評価ポイントに含まれない会社で働きたいという、潜在的な望みが浮かび上がってきます。

更に深掘りして考えていきましょう。

では分かりやすいようにペルソナを設定してなぜこの3つが嫌と考えたかを見ていきましょう。開発エンジニアAさんとインフラエンジニアBさんの2パターンでお話致します。

【Aさんのペルソナ設定】

新卒でIT業界に参画しキャリア3年。開発系のエンジニアとして言語は主にPHP、JavaScript、html、cssを使用。今までよりも年収を上げたいから転職を考えている。できれば服装はスーツよりもビジネスカジュアルが良い。

A君の転職を考えた背景

そろそろ僕も学校を卒業して4年目になるんだなぁ。今よりも年収アップしたいし転職をしてみても良いかもしれない。プライベートも大切にしたいから僕のやりたくないことは「残業は極力多くない方が良い」、「夜勤対応はしたくない」、「無駄に飲み会は参加したくない」これは外せないな。あとスーツで働くよりも私服の方が良いな。やりたくないことに「スーツを着ない」を追加しよう。

【Bさんのペルソナ設定】

新卒でIT業界に参画しキャリア8年。インフラ系のNWエンジニアとして大手Sierで働いてきたが残業や自社のリーダー業務が多過ぎて疲労困憊。転職の動機は働き方の改善。年収は上がったら嬉しいけど最低でも今をキープしたい。

Bさんの転職を考えた背景

私も今ではチームリーダーとして部下もできたし仕事はやりがいがある。ただ平日は残業、土日の片方は部下からの週報の確認と返信で時間が取られてしまう。プロジェクトの進捗によって残業があるのは多少はしょうがないけども、土日は家族との時間をもっと大事にしたいなぁ。ただでさえ時間がないのに月1回の帰社日の懇親会は参加しないと社内評価に響くし
慣れ親しんだ会社ではあるが転職を考えた方が良いかもしれないな。
家族との時間を大切にしたいから「残業は極力多くない方が良い」、「夜勤対応はしたくない」、「無駄に飲み会は参加したくない」これは外せないな。仕事にやりがいは感じているから残業を拒否する訳ではないんだけれども、限度があるな。
年収は勿論、上げたいけれどもお金よりも家族との時間を大事にしたいな。

本質を考えてみる。

それぞれの背景からまずはやりたくないことを定めました。

では、深掘りしてなぜ嫌なのか、本当に嫌なのかを考えてみましょう。

【A君のケース】

まずA君の場合は年収アップしたいという目的があります。その上で下記がこれは嫌だと定めました。

「残業は極力多くない方が良い」、「夜勤対応はしたくない」、「無駄に飲み会は参加したくない」「スーツを着たくない」

この条件で転職先を探す前に一つずつ深掘りしていきましょう。

「無駄に飲み会は参加したくない」

SES企業は客先常駐が主なビジネスモデルです。
必然的に自社に帰社する事が少なくなりますので、帰属率アップの為の施策として月1回程度の帰社日を採用している会社が多数派です。その際に懇親会として飲み会などがSETで行われます。好きな人は良いのですが苦手な人もいらっしゃると思います。なので帰社日の懇親会の参加が強制ではなく、かつ会社評価に繋がらない会社を選べば良いでしょう。
また、2021年4月時点では非常事態宣言中で多くの企業が懇親会などを自粛している状況ですので今後も会社単位の飲み会などは減って行くのではないでしょうか。

「夜勤対応はしたくない」

PHPを用いた開発案件で夜勤対応は少数派だと考えられます。なのでこのケースの場合の本質は夜勤対応をしないといけないくらい稼働が高いPJへの参画を避けるということになります。

「残業は極力多くない方が良い」
前提として国の方針で残業は減らす方向性となっております。とは言えPJ事に多少の残業は発生するもありますがどの程度であれば許容範囲なのでしょうか?

定時労働時間は基本的に平均160時間です。(計算式は1日8時間×毎月20営業日=160時間)定時+1日1時間残業すると月に180時間働く計算となります。2時間なら200時間です。

10時~19時で昼休憩1時間を定時時間と仮定して1時間残業で20時退社、2時間だと21時に退社する事になります。通勤に1時間かかる想定で帰宅時間が毎日22時の生活はいかがでしょうか?上記の計算式を念頭に置いておくと企業事に定めているみなし残業時間は45時間より30時間の会社の方が早く帰れるのではないかという仮説が成り立ちます。必ずしもそうではありませんが会社を選ぶ上での一つの指標としていいのではないでしょうか。 

「スーツを着たくない」

顧客のTPOによってはスーツマストのPJも考えられますが、どうしても嫌ならこだわっても良いでしょう。ただ、どうしても参画したい会社やPJがTPOとしてスーツ着用が必須だった場合に漠然とスーツだから嫌で断るのも機会損失になってしまいます。自身がスーツを着たくない理由をしっかりと掘り下げてみても良いかもしれません。スーツが嫌というよりもネクタイが嫌いという方も少なくありません。それであればノータイならばスーツも許容範囲という考え方もあります。

年収アップに感しては今まで経験を積んできたPHPのエンジニアとしての経験をアピールするとスムーズですがここで弊社からのアドバイスとしては抽象度を上下させて考えると様々な観点で物事が考えられます。

どういう事かを詳しく説明致しましょう。

PHPのエンジニアとしてより具体的なアピールをする場合現在の市場ですと使用してきたFWが重要視される傾向にあります。A君は主にCakeを使用してきたとします。現在のトレンドですとLaravelに軍配が上がりますのでLaravelの経験値をつめば年収が上がるかもしれないという仮説を立てることができます。2つのFWで技術的に違いが存在しますが、ここで抽象度を上げて考えると、どちらもMVC型のフレームワークなので親和性が高いのではないかという考え方ができます。

また、更に抽象度を上げて考えてみましょう。PHPという言語はスクリプト言語です。そうすると転職を機に同じスクリプト言語のRubyやPythonなどにスキルチェンジしてもいいかもしれないという考え方も生まれます。

更に抽象度を上げて視野を広げてみるとフロント側も触れた方が良いそうするとHTMLやCSSだけでなくてJavaScriptが大切かもしれないなという観点も生まれます。ではJavaScriptのトレンドFWはなんだろうAngular、Vue、Reactら辺かなというように情報収集ができます。

纏めますと抽象度を上げて立てた複数の仮説から年収が上げることができそうな要素を抽出すればどのようなキャリアプランを描けば良いかが見えてきます。また、時間軸の観点もあると良いでしょう。

転職と同時に年収を上げたいのであれば即戦力の方が有利でしょう。

そうすると積み上げてきたPHPの経験にスキル加算する戦略が有効なのではないでしょうか。転職前にLaravelの勉強をしておこう。JavaScriptのFWに触れておこうと考え、そのような参画案件に携わっていけば将来的にも年収が上がる可能性が高いのではないでしょうか。

Bさんのケースはいかがでしょうか?Bさんはインフラ系のNWエンジニアとしてキャリアを積んできました。転職の前提条件としては年収を落とさずに家族との時間を増やしたいという点です。飲み会への参加はA君とほぼ変わりませんので割愛致します。

「夜勤対応はしたくない」

Bさんのキャリアであれば24時間365日の運用監視案件などは避ける事ができると考えます。ただ、スキルの性質上、参画案件のエンドユーザー先によっては年に何回かの夜勤対応が発生する可能性は考えられます。どうしても避けたいのか年に何回化までは許容範囲なのかは最初にはっきりと定めるべきでしょう。

「残業は極力多くない方が良い」
Bさんの場合は仕事にやりがいを感じているので多少の残業は許容範囲内です。ですが部下の週報を確認したり、メンバーのケアに時間を取られてしまい結果高稼働となってしまっております。本質的な問題はPJそのものというよりも会社から与えられているミッションが多すぎることにあるのかもしれません。であれば会社からのミッションを減らす事により相対的に残業時間を減らすことができるかもしれません。そうなると転職という選択肢よりもフリーランスとして働くという選択肢の方がご自身のワークライフバランスの改善に有効かもしれません。

Bさんのケースでも抽象度を上げて更に考えてみましょう。
Bさんくらいのキャリアの持ち主であれば、エンジニアとして掘り下げる以外の考え方もあります。エンジニアの気持ちも分かり、アウトプットを出し続けてきてます。部下のアウトプットの精査なども行ってきております。という事は他者のアウトプットの精査ができるということです。であれば事業会社の情報システム部門でシステムベンダーとのやり取りを主体としても良いという選択肢が見えてきます。事業会社に転職しても良いですし、フリーランスとしてもそういう引き合いはあります。社員を選ぶかフリーランスを選ぶかは社保、退職金の有無やマイホームのローンを組む前か組んだ後かなどを考えて決めれば良いでしょう。

株式会社Re-Lightがお手伝いできる事

長文にお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。少しでもお役に立てれば幸いです。ぜひ御自身でキャリアプランを考えてみて下さい。


弊社では社員には着実なスキルアップを推奨したお仕事をご提供致します。システムエンジニア→プロジェクトリーダー→マネージャーといったキャリアプランが王道ではありますが、必ずしも上流を目指さなければいけない訳ではありません。プログラミングに特化して上級プログラマーを目指すも良いでしょう。

勿論、個人のセンスや初めてプログラミングに触れた時期などの環境の違いがありますので成長スピードは人それぞれだと思いますが、その道の専門家になる為には才能があっても1万時間のトレーニングが必要という科学的データがあります。
※マルコム・グッドウィル著「天才!!成功する人々の法則より」

なぜ、この様な話をするかと申しますとプログラマーからいきなりPMOといった調整業務にスキルチェンジする方もいるのですが、しっかりと段階を踏んで成長した技術者の方が長く活躍できる傾向にあるからです。基礎をしっかりと身につけたエンジニアは将来的な選択肢が増えるのでお勧めです。

今後は生涯現役で働く時代が来ると言われております。生涯を通して稼ぐ力が不可欠な時代が来たとしても基礎がしっかりと身についた技術者は強いです!!

より良いキャリアプランを築くお手伝いができればと思います。どうぞお気軽にご連絡下さいませ。また、やってみた結果この方向性は自分とは合わないかもしれないという事は往々にしてあります。

「石の上にも三年」、「まずは置かれた場所で咲きなさい」という言葉があります。

往々にして美談として語られることが多いですが、生存者バイアスのかかった言葉という側面も無視できませんので自分の感情を信じて辛いと思ったなら直ぐに軌道修正するのも有りだと思います。流石に初日で辛い止めると言われるともうちょっと頑張って初回契約期間は見てみようと言われる可能性は高いですが。何故辛いかを感情以外に理論的に説明できるようになると軌道修正がしやすくなりますね。ただしハラスメントなどがあるなら話は変わります。それは無駄に我慢しなくても良いと思います。
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